ギタークラフト科×猪狩秀平(HEY-SMITH)コラボギター製作!【Episode 4】

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 EPISODE1

 EPISODE2

 EPISODE3

前回までで塗装を終えた猪狩さんモデル。

次はネックの仕上げやパーツの取付け、配線などをしていく「組込み」の作業です。

木工~塗装を終え、すでに見た目はバッチリですが、実はここからが肝心なのです!

各部機能がしっかりといきているか、弾き心地が良いか、など「楽器」として良いものにできるかどうかは、この組込み作業次第であると言っても過言ではありません。

逆に言うと、これまでの作業で積み重ねたものが結実する感慨深い工程でもあります。

今回は組込み~セットアップを行って完成まで一気にレポートします。

それでは早速見ていきましょう!

【組込み】

塗装が終わったら、まずは「フレット」の仕上げからスタート!

演奏時に音程を決定するパーツであるフレット。

木工で打ち込みを行い、組込みで高さをそろえたり、端(手に当たる部分)をキレイに整えたりして完成形に持っていきます。

キチンと全音程が鳴るように調整するのはもちろん、演奏時に手が痛いなんてもっての外ですので、形状も丁寧に仕上げていきます!

次は「ナット」!

弦の支点のひとつとして弦高を決めたり、音程面ではゼロフレットの役割を担ったりと、弦楽器として何かと重要なパーツです。

今回はカーボン製のナットにしますので、カーボン材を削ってナットのサイズにしていきます。

ナット取付部にジャストサイズ!

ここに弦が張られる溝をつけます。

6本の弦間隔や溝の深さのバランスなど、精度が求められる作業…!

製作担当学生渾身の出来になった様子!

溝の仕上がりによってチューニングの安定性や音色にも影響が出るため、ナット製作はギター職人の腕の見せ所なんですよ…!

難所が無事に済みましたので、ここからはテンポよくパーツを取り付けていきましょう!

ハードパーツが付くと、テンション上がりますよね!

お次は「配線」です。

スイッチやポットなどをリード線でつないでいきます。

何がどうなっているのか知識がないとわからないと思いますが、ギタークラフト科ではギターの内部配線についての知識を、1年生のうちにほとんど勉強してしまいます。

今回はレスポールタイプですので、かなり王道の配線!3年生らしく迷うことなく作業していきます!

先にリード線をパーツにはんだづけして、そのあとにボディへ組込み。

更にピックアップも取り付け、今度はボディ内部で配線をつなげて終了!

ちゃんと機能しているかどうか、アンプにつないでチェックします。

1発OK!!

ボディバックのパネルやピックガードを取り付け、いよいよ弦張り!

ここまで3カ月かけて作ってきたものが一体どんな楽器になっているのか?それを体感する瞬間です。

膝の上に置いてチューニングをし、チャラ~ン…。

…この瞬間が最高なんですよね!しかし完成目前の嬉しさと同時に、手塩にかけた我が子の旅立ちが近いことも実感するわけです…。

【セットアップ】

弦を張ったら全体のセットアップ!

ネックの反り調整に始まり、弦高やピックアップの出力調整など、各部を順番に整えていきます。

弾き心地やサウンドのバランスなどを一つずつ確認しながらの作業ですので、サウンドチェックルームにこもり、実際に大音量で鳴らしながら調整していきます。

自信作ではあるものの、猪狩さんに気に入ってもらえるだろうか…と不安が頭をよぎります。

が、しかし!ここはしっかりと自分が良いと思えるものに仕上げて、気持ちごとぶつけましょう!

セットアップ後は全体をキレイに拭きあげて……、完成!!

3か月の激闘の末、ついに爆誕した猪狩さんモデル!

次回は遂に、猪狩さんへお渡しするドッキドキの最終回です。

どんなご感想を頂けるのか、もしかしたらどこかで使ってもらえるかも…!

など、色々な想いが込み上げますが、果たして…!

猪狩さんモデルギターの詳細も改めてお伝えします。お楽しみに!

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