前回、設計・デザインの様子をお届けした猪狩さんモデル。
現在は鋭意製作中!というわけで、今回は木工の様子をダイジェスト的にお届けいたします!
木の板からスタートして、だんだんとギターになっていくのをジワジワ楽しんでもらえたらと思います。
【木工編スタート!】




まずは、ネック材のマホガニーを選定してさっそく切り出し!
木目の通り方や重量の個体差をよく見て、目標としている完成像に近いものを選びラフカットし、ヘッドの部分に木材を継ぎ足します。
今回は突板(つきいた)としてメイプルをヘッドトップに貼って、製図からヘッドのシェイプを写していきます。



トラスロッドをネックに埋め込む工程。
溝を掘ってトラスロッドを入れ、メイプル材で埋め木します。
溝の底面がカーブになるよう掘ることで反りを調整できるようにしている、トラディショナルでシンプルな構造です。

トラスロッドの両脇にカーボンサポートロッドを埋め込み。


ロッドを仕込み終えたらヘッドの加工!



ヘッドには積層仕様のバインディング加工も。
レスポールカスタムタイプの装飾で有名な仕様ですね!
猪狩さんご希望のルックスでもあります。
並行して指板(しばん)も製作していきます!
エボニー材の寸法を加工してフレットを打ち込むための溝を切り、白いバインディング材を接着します。





ボディにも着手!
同じくマホガニー材です。
マホガニーにマホガニーを貼り合わせて、分厚いマホガニーボディ材を作ります。
後にアーチトップ加工をすることもあり、この段階ではかなり厚めの状態!
切り出してボディシェイプを整えたら、ネックとのジョイント部をノミで加工。
セットネックモデルの強度を左右する工程なので、慎重に加工し、ぴったりに仕上げます…!




ジョイントの加工が済んだら、ネックを接着する前にボディトップのアーチ加工へ!




ハンディルーターで等高線通りに段加工した後、鉋(カンナ)で滑らかなカーブを削り出していきます。
美しい曲線を目指して丁寧に!
そして何やら四角い白い板が…

コチラは白蝶貝(しろちょうがい)。
Mother of Pearlなどとも呼ばれる真珠貝です。

これを切り出して製作するのは「ヘッドインレイ」。
猪狩さんから「君のロゴを入れていいよ」と言っていただいた製作担当学生…!
今回のために悩みつつ考えたデザインのロゴを入れていきます!
木の板がだいぶギターになってきましたね!?
まだもう少し木工は続きますが、今回はここまで…!!
次回「塗装編」は、12月下旬公開予定です。
この後もどんどんギターになっていきます。お楽しみに!
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