ギタークラフト科×猪狩秀平(HEY-SMITH)コラボギター製作!【Episode 2】

前回、設計・デザインの様子をお届けした猪狩さんモデル。

現在は鋭意製作中!というわけで、今回は木工の様子をダイジェスト的にお届けいたします!

木の板からスタートして、だんだんとギターになっていくのをジワジワ楽しんでもらえたらと思います。

【木工編スタート!】

まずは、ネック材のマホガニーを選定してさっそく切り出し!

木目の通り方や重量の個体差をよく見て、目標としている完成像に近いものを選びラフカットし、ヘッドの部分に木材を継ぎ足します。

今回は突板(つきいた)としてメイプルをヘッドトップに貼って、製図からヘッドのシェイプを写していきます。

トラスロッドをネックに埋め込む工程。

溝を掘ってトラスロッドを入れ、メイプル材で埋め木します。

溝の底面がカーブになるよう掘ることで反りを調整できるようにしている、トラディショナルでシンプルな構造です。

トラスロッドの両脇にカーボンサポートロッドを埋め込み。

ロッドを仕込み終えたらヘッドの加工!

ヘッドには積層仕様のバインディング加工も。

レスポールカスタムタイプの装飾で有名な仕様ですね!

猪狩さんご希望のルックスでもあります。

並行して指板(しばん)も製作していきます!

エボニー材の寸法を加工してフレットを打ち込むための溝を切り、白いバインディング材を接着します。

ボディにも着手!

同じくマホガニー材です。

マホガニーにマホガニーを貼り合わせて、分厚いマホガニーボディ材を作ります。

後にアーチトップ加工をすることもあり、この段階ではかなり厚めの状態!

切り出してボディシェイプを整えたら、ネックとのジョイント部をノミで加工。

セットネックモデルの強度を左右する工程なので、慎重に加工し、ぴったりに仕上げます…!

ジョイントの加工が済んだら、ネックを接着する前にボディトップのアーチ加工へ!

ハンディルーターで等高線通りに段加工した後、鉋(カンナ)で滑らかなカーブを削り出していきます。

美しい曲線を目指して丁寧に!

そして何やら四角い白い板が…

コチラは白蝶貝(しろちょうがい)。

Mother of Pearlなどとも呼ばれる真珠貝です。

これを切り出して製作するのは「ヘッドインレイ」。

猪狩さんから「君のロゴを入れていいよ」と言っていただいた製作担当学生…!

今回のために悩みつつ考えたデザインのロゴを入れていきます!

木の板がだいぶギターになってきましたね!?

まだもう少し木工は続きますが、今回はここまで…!!

次回「塗装編」は、12月下旬公開予定です。

この後もどんどんギターになっていきます。お楽しみに!

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