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最終回となる今回は、完成したギターを猪狩さんにお渡しする「進呈式」の様子をお届けします!
できあがった楽器をお渡しする、言わば「納品」の会。
いったいどんな感想をいただいたのでしょうか…!?
【2025年2月某日】
ギターをお渡しする当日!
猪狩さんは初回の打ち合わせ時と同じく、YUJIさん(HEY-SMITH Bass/Vocal)とお二人でいらっしゃるとのことで、製作担当学生は朝からソワソワ。


ギターの最終チェックをして準備完了!
そこへ遂に猪狩さん、YUJIさんがご到着…!

ケースをあけて、いざご対面!


感嘆の声とともに、グッと親指を突き立てる猪狩さん。
「カッコいい!」と、まずはルックスの仕上がりにご満足いただけた様子!
頑張った甲斐があるというものです。
ギターはカッコいい楽器ですよね!
当然、ギター製作者としてもカッコよく作りたいわけです。
それだけに、第一声の「カッコいい!」はとてもうれしいですね!
続いて、使用パーツの資料でスペックを確認。

ここで、みなさんにも改めて猪狩さんモデルを紹介しましょう!

もはや間違いない、猪狩さんお墨付きのルックス。

猪狩さんのために学生がデザインしたボディシェイプ。
LPタイプらしさは保ちつつも、オリジナルの曲線で構成されたこだわりの形状です。
サウンドのご希望からチョイスされたピックアップはGIBSON社製。

猪狩さんモデルの特徴でもあるポジションマークは、ESP製のシグネチュアモデル「EP」と同じピースマーク。
フレットの両端も丁寧に丸め、演奏時のストレス軽減に一役買っています。

ヘッドシェイプもオリジナルデザイン。
トラディショナルな雰囲気をまとわせつつ、パール貝を使用した製作担当学生のロゴ「Hi-Pi (ハイピー)」がアクセントに。

ペグは猪狩さんのご希望でGOTOHのMG-Tシリーズを採用。
弦交換作業がとてもスムーズです。

LPタイプとしては珍しい位置に取り付けられたストラップピン。
これも猪狩さんのご要望であり、EPとの共通点でもあります。
全体を通して、設計時のイメージをしっかりと実現しつつ製作できたのではないでしょうか?

早速つま弾き、フィーリングをチェック!
今回のモデルは、LPタイプを元にしつつも、さまざまなアレンジが加えられています。
中でも構造的な特徴となっているのがスケール(弦長)です。
このタイプのギターで一般的なミディアムスケール(628mm)ではなく、635mmのスケールを採用して設計されています!
つまり、ほんの少しだけネックが長めになっているのです。
少し弾いただけでも感触の違いを感じられたようで、こちらも好感触のご様子!
製作担当学生より、写真で製作工程をなぞりながらどのように作ったかをご報告。

通常、ギター製作者くらいしか見ることのない光景を、材料の木材から完成まで一気にご覧いただきました!

そして、お待ちかねのサウンドチェック…!




「(音が)めちゃくちゃ太い…!」
中音域が豊かでとても密度のあるサウンド!気に入っていただけそうな雰囲気!
「これはこのギターにしか出ない音。きっとこれが必要な場面が必ずあると思う!」
やったー!と何とも嬉しそうな製作担当学生の顔!(が映っていなくてすみません)
さらに、YUJIさんも含め、さまざまなフレーズを試したり、立って弾いてみたりと、ギターの弾き心地やサウンドをじっくりと確認する猪狩さん。




この間も、たくさんのうれしいご感想をいただき、足掛け半年におよぶ頑張りが報われる思いの製作担当学生でした。
ホントによかったですね!!

このギターがHEY-SMITHサウンドの一部になれる日が来たら最高です!
作った楽器を使ってもらえるという事は、ギター職人にしか味わえない幸せでもあります。
猪狩さん、YUJIさん、今回は本当にありがとうございました!
そしてなんと!本企画について猪狩さんのYouTubeチャンネルでも取り上げていただいています!
もちろんこの日の様子も収録!ぜひ併せてご覧ください。
最後にお知らせです!
ESPエンタテインメント東京のオープンキャンパスは毎月開催!
ギタークラフト科の体験授業では、さまざまな体験授業と同時に「アーティストコラボレーションギャラリー」も毎回公開中。
過去にコラボしたアーティストモデルのレプリカがずらっと並んでいます!
・猪狩秀平(HEY-SMITH)
・なち、るみなす(サバシスター)
・鈴木重伸(THE ORAL CIGARETTES)
・n-buna(ヨルシカ)
・Mrs. GREEN APPLE
・04 Limited Sazabys
・TOMOMI(SCANDAL)
・すぅ(SILENT SIREN) and more!

上の通り、猪狩さんモデル(レプリカ)も展示します!
写真OK!手に持つのもOK!弾いてみたい人は弾いてもOK!!
ご本人こだわりの仕様をぜひその目で!その手で!体感してみてくださいね。
【毎月開催!オープンキャンパス】
ギター製作専攻:木工塗装体験
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※ギタークラフト科の体験授業であれば、どのメニューに参加してもアーティストコラボレーションギャラリーをご覧になれます。
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